数学の感覚:直感
数学とは?
と聞かれたらどう答えるべきだろう?
「何か約束(公理)を決めて、その中で推論を進めていくもの」
と言う答えは、現代の公理主義的な数学の見方の一面といえる。
ところで、仮にこれが数学の「本質」である、と言い切ったとする。
大学教養程度の数学をある程度やった人でささえあれば、この言い方には違和感を覚える人は少なくないように思う。
これは数学的な見方・考え方で起こる特有の直感的な把握を無視して、記号的な操作にのみ注目してるからだろう。
では時に数覚とも言われる直感と、実際の数学の理論の間にどのようなつながりがあるのだろう?
これのテーマをフッサールの現象学的な見方から考えているのが次の本。
数学の現象学: 数学的直観を扱うために生まれたフッサール現象学
- 作者: 鈴木俊洋
- 出版社/メーカー: 法政大学出版局
- 発売日: 2013/11/29
- メディア: 単行本
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無理やりまとめるなら、数学を論理的な記号として扱うのは便利だけど、背後にはあくまで数理的直感必要だよね、とうう話。
自分は現象学どころか哲学も素人だけど、数学の基礎の考え方さえあれば面白く読めた。
逆に数学よくわからんけど現象学はわかるって人は、読んでてしんどいかも。